中古の軽自動車として圧倒的な人気を誇るのがワゴンRです。スズキが生産している軽トールワゴンであり、軽自動車特有の弱点であった室内の狭さを、全高を高く取ることで克服したことで消費者から支持され爆発的なヒットとなりました。そんなワゴンRの特徴について徹底解説します。購入を検討している方は、ぜひじっくり読んでみてください。
家計にも優しい圧倒的低燃費
軽自動車のデメリットとして語られることもある燃費ですが、ワゴンRはJC08モードで驚異のリッター31キロを達成しています。たとえば、軽自動車で大人気のNBOXの場合は同じJC08 モードでリッター27キロです。つまり、リッターあたり4キロもNBOXより燃費が良いのがワゴンRです。
なぜワゴンRは燃費が良いのか？
ワゴンRの燃費が良い理由の一つが、重量です。ワゴンRの車両重量はハイブリッド型で770キロから790キロしかありません。前述したNBOXの場合は、車両重量が890キロから930キロなので、100キロも違うことになります。
さらにもう一つ注目の理由があり、それはアイドリングストップ機能です。アイドリングストップ機能とは、ドライバーが車を停止させる際にエンジンを停止し、発進しようとすれば自動でエンジンを再び始動させる機能です。燃費に優れ、環境にも良いとされており、人気車種の多くに導入されています。
アイドリングストップ機能は車によっても内容が大きく異なっていますが、ワゴンRの場合は、ブレーキペダルを踏み時速が10キロ以下になると自動でエンジンが停止します。そしてエンジン再始動までガソリンの消費が抑えられるため、燃費が良くなるのです。
さらにダメ押しとも言えるのが、マイルドハイブリッドです。マイルドハイブリッドとは、システムがシンプルで、モーターの出力が控えめなハイブリッドの事を指します。搭載するバッテリーも小さめであり、前述した車両重量にも大きな役割を果たしています。
マイルドハイブリッドの具体的な機能は、減速時のエネルギーを利用して発電することにあります。電力を走行しながら貯められるため、加速時などにモーターによるアシストができるわけです。結果としてガソリンの消費が抑えられるため、燃費性能が高いのです。
ドライバーの安全運転を助ける「スズキセーフティサポート」搭載
ワゴンRには運転サポートシステムも導入されています。それが、「スズキセーフティサポート」であり、予防安全技術が組み込まれています。さらに基本安全性能が高く、衝突した際の安全性なども確保されています。ここでは、スズキセーフティサポートの具体的な機能を解説していきます。
衝突被害軽減ブレーキ
ワゴンRにはセンサーが設置されており、他の車や障害物に近づくと自動でブレーキを掛けてくれる機能があります。それが衝突被害軽減ブレーキであり、他のことに気を取られて、ついついブレーキから足を離してしまったなどといった場合にも活躍してくれます。
デュアルカメラブレーキサポートと呼ばれる機能もワゴンRにはあり、そちらは2つのカメラが歩行者やクルマを検知しブレーキしてくれるものです。衝突の可能性が高まると、自動で強いブレーキをかけ、衝突の回避または衝突時の被害軽減を図ってくれるので、事故の回避にも役立つでしょう。
誤発進抑制機能
ワゴンRには、誤発進抑制機能と呼ばれるエンジン出力を抑えて発進をゆるやかにする機能があります。したがって、ペダルおよびシフトのミスによる衝突の回避が可能なのです。機能としては、ステレオカメラ、レーザーレーダー、超音波センサーが前方の障害物を検知し、停車または徐行中に作動します。
車線逸脱警報機能
ハンドル操作が疎かになり、車線をはみ出しそうになった時に作動してくれるのが車線逸脱警報機能です。車線をはみ出しそうになると、警報が流れます。
ふらつき警報機能
夜間の運転中は、ついつい注意力も散漫となり、ふらついて走行することも少なくありません。眠気がでてしまい、居眠り運転するリスクもあるでしょう。そんな時に活躍してくれるのが、ふらつき警報機能です。眠気などでクルマが蛇行すると、ブザー音とメーター表示でふらつき運転を警報してくれるのです。事故を未然に防いでくれるので、より安全にドライブが楽しめます。
カラー展開が豊富
ワゴンRが多くの人から支持される理由の一つに、カラー展開の豊富さがあります。とくに人気なのは、ブルーイッシュブラックパール3やピュアホワイトパールであり、中古車として高く売れる傾向もあります。ちなみに最新モデルでは、テラコッタピンクメタリックやシフォンアイボリーメタリックも人気です。
まとめ
ワゴンRの特徴をまとめました。極めて人気の高い車種であり、中古車で探している方も多いでしょう。人気になるのもうなずけるほど高機能であり、とくに注目なのが燃費の良さです。JC08モードでリッター31キロを達成しているため、より経済的な利用ができます。
また、各種安全機能が搭載されているので、より安全に長く乗りたいといった希望を叶えてくれる車でもあります。衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能、そして車線逸脱警報機能はいざという時にあなたの身を守ってくれることになるでしょう。
