ダイハツ工業が販売するタントは、国産車の中で常に販売台数トップを争う車です。2003年の発売以降、改良を重ね、2019年には4代目となる現行モデルが販売されました。現在タントは、スタイリッシュなスーパーハイトワゴンとして不動の地位を確立しています。本記事では、タントの特徴について解説します。
狭い場所でも開閉しやすいセンターピラーレスの「ミラクルオープンドア」を採用
車は通常、前と後ろの間にBピラーと呼ばれる柱があります。ですが、タントにはこのBピラーがありません。にもかかわらず、高い剛性や安全性を確保しています。ここでは、ピラーレスとした、タントの「ミラクルオープンドア」の魅力について解説します。
センターピラーレスの「ミラクルオープンドア」の特徴
タントは、前後のドアにピラーを内蔵することで、センターピラーレスを実現しました。タントの代名詞である、ゆとりの室内空間を誇る「ミラクルオープンドア」の魅力は以下のとおりです。
・手を繋いで乗れる開口部の広さ
大きな開口部を持ち、かつ低床ステップを実現したミラクルオープンドアは、お母さんとお子様が手を繋いだまま、並んで乗り降りできます。
・傘をさしたまま乗り降りできる
日本車の中でも圧倒的な開口部の大きさを誇るミラクルオープンドアなら、雨の日でも傘をさしたまま濡れずに乗り降りできます。
・大きな荷物を横から入れられる
大きな荷物を入れる際には、通常は後方のバックドアを開けますが、タントであれば、バックドア側にまわり込むことなく、大きな開口部を持つスライドドア側から荷物を入れられます。
・駐車スペースが狭くても余裕の乗り降り
タントのミラクルオープンドアは、スライドドアになっているので、狭い駐車場で隣に車があっても、ドアをぶつけることなく、思いっきり開閉できます。
・簡単に開閉できるスライドドア
タントのミラクルオープンドアは、開閉スイッチを、運転席・スライドドアのドアハンドル・電子カードキーに配置しています。そのため、荷物で手がふさがっていてもスイッチひとつで開閉可能です。また、イージークローザーを採用することにより、力の弱い女性や子供がスライドドアを閉めても、自動で最後までしっかりと全閉します。
視認性抜群のすっきりとしたデザイン
タントは、運転席からボンネットの先端が見やすく、前方の視認性が高いデザインです。車体全体を把握しやすく、運転が得意ではない方にもおすすめの車です。ここでは、視認性抜群のタントのデザインについて解説します。
スッキリとした運転席まわり
タントは、ボンネットが短いことにより目で見える範囲が広がっており、死角を最小にしています。運転席から車の先端まで見えるので、停車時に、前方を開け過ぎて停めてしまうことも少なくなります。また、先端まで見えることにより、狭い駐車場でも、何度も切り返して止める必要がなくなります。
極細Aピラー
タントは、運転席と助手席の前にあるAピラーと呼ばれる柱を極細に設計しています。それにより、視界を大きく確保し、死角も限りなく少なくしているため、歩行者などの見落としを軽減させています。また、体格による視界の良し悪しを発生させないため、誰でも安心で安全な運転ができます。
シートアレンジの自由度が高い
タントを語るうえで欠かせない特徴は、シートアレンジの自由度の高さです。ここでは、魅力あふれるタントのシートアレンジについて解説します。
助手席フルフラット+左右分割可倒リアシート・リアシートリクライニング
タントのフロントシートは、運転席・助手席ともフルフラットに倒すことが可能になっています。これに合わせ、リアシートも50度までリクライニングさせられ、ゆったりとしたフルフラット空間を手に入れられます。キャンプなどで家族みんなで車中泊することも可能です。また、リアシートは、前に倒してフラットにすることもでき、長い荷物や27インチまでの自転車を載せることが可能です。
荷室スペースを広げるリアシートスライド
タントのリアシートは、左右の座席を別々にスライドすることが可能です。荷物の大きさに合わせて、荷室スペースを多彩にアレンジできます。タントは、軽自動車の規格を超えた広大な荷室スペースを展開しています。
自由度の高い車内移動
タントの運転席は、最大540㎜までスライドできます。そのため、全席と後席との間を歩いて移動できます。また、停車中に車から一度降りることなく、後席の子供を世話したり、カバンなどの荷物を取りに行けます。さらに、運転席・助手席に、ロングスライド機構を備えており、後席の足元に広いスペースを生み出せます。
まとめ
タントは、広い開口部を誇る「ミラクルオープンドア」を採用し、かつ視認性の高いデザインを持ち、シートアレンジの自由度も高く、魅力あふれるクルマです。その仕上がりは、もはや軽自動車とは思えないハイセンスなトールワゴンといえるでしょう。
タントは、都心部での日常の買い物から、家族での車中泊まで、あらゆるシーンで活躍するクルマです。心豊かな運転を約束するクルマ「タント」、一度試乗してみてはいかがでしょうか。