ホンダのN-ワゴンは、軽自動車規格のミニバンとしてリリースされた、軽ハイトワゴンです。ミニバンの広さと高燃費による経済性を両立させたN-ワゴンは、人気の車です。N-ワゴンは、2019年に2代目となり、高次元の基本性能を持つ軽自動車として販売されています。本記事では、N-ワゴンの魅力的な特徴について解説します。
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乗り降りのしやすい快適設計と広々とした居住スペース
N-ワゴンは、子供や高齢者にも優しい乗り降りのしやすさと、閉塞感のない広々室内を持つ軽自動車です。ここでは、N-ワゴンの乗り降りのしやすさと広い居住スペースについて紹介します。
子供や高齢者でも簡単に乗り降りできる快適設計
N-ワゴンは、軽自動車の中でも簡単に乗り降りしやすいと評判の車です。その理由として以下の特徴が挙げられます。
・フロアの低さ
N-ワゴンは、車高が低く、フロアも比較的低い位置にあります。そのため、足を大きく上げる必要がなく、乗り降りしやすくなっています。
・シート座面の高さ
シート座面が高く設計されているため、腰の上下が少なく、膝を曲げる角度も浅くなり、乗降時の体への負担を軽減しています。
・位置調整機能付きハンドル
小柄な人も、大柄な人も無理なく運転できるように、N-ワゴンのハンドルは、前後や上下に位置を調整できる仕様になっています。
・つま先が当たりにくいドア
後席での乗り降りの際に、ドアの内側につま先が当たらないように、ドア内張りの形状にくぼみを持たせ、利便性とデザインを両立しています。
広々とした居住スペース
N-ワゴンは、コンパクトな車体にもかかわらず、広々とした居住空間を持ちます。その特徴は以下のとおりです。
・低床フラットフロア
N-ワゴンは、燃料タンクによる床の張り出しをなくし、床面がフラットな低床構造になっています。そのため、足元が広く、足を組むこともでき、開放感があります。また、床面が低いため、乗り降りもスムーズです。
・高いルームスペース
N-ワゴンは、屋根が高く設計されており、圧迫感のない広々とした居住空間が特徴です。特に後席は、足元のスペースが十分に確保されているため、長時間の移動でも快適に過ごせます。
・全席にゆったりひじ置き
N-ワゴンは、4つすべての席に、大型アームレストを設置しています。ひじ置きは、厚みがあり柔らかく、ゆったりと優しい印象を受けます。
・心地よく包み込むシート
N-ワゴンのシートは、人になじむよう設計され、体が包み込まれるようなデザインを採用しています。シートから伝わる安心感と安全性は、ゆったりとした空間を演出します。
高い燃費性能・加速力が特徴的な「S07B型の自然吸気エンジン」を搭載
N-ワゴンは、燃費性能と加速性能のバランスがとれたハイクオリティカーとして、幅広い層から支持されています。ここでは、それぞれの特徴について解説します。
先進装備による燃費性能
N-ワゴンは、WLTCモードで、1リッターあたり23.2㎞の燃費性能(ノンターボ車)を誇っています。この高い燃費性能は、搭載されるホンダS07型エンジンにより実現されています。このエンジンは、可変バルブタイミング機構を搭載しており、低回転域から高回転域まで、幅広いレンジで高い燃費性能を発揮します。
また、N-ワゴンには、アイドリングストップシステムやECONスイッチといったエコ運転支援システムも搭載されています。このシステムは、信号待ちなどの停車時にエンジンをストップさせ、燃料消費と排出ガスを抑え、かつ、加速時の燃費効率を最大化するために、エンジン出力を最適化し、エアコンやヒーターなどの電力消費を最小限に抑えます。これらのシステムにより、高い燃費性能が実現されています。
S07型エンジンの加速性能
N-ワゴンに搭載されるS07型エンジンは、最高出力58馬力、最大トルク65N・m(ニュートン・メートル)を発揮します。どの回転域でもパワフルなトルクを発生させ、スムーズな加速を実現しています。また、CVTという無段変速機を採用することで、効率的にパワーを路面に伝えます。また、エンジンとトランスミッションの制御システムを最適化することで、加速時の燃費効率も向上しています。
自社独自の安全運転支援システム「Honda SENSING」を搭載
N-ワゴンには、予防安全性能と衝突安全性能を併せ持つ安全運転支援システム「Honda SENSING」が搭載されています。ここでは、システムの特徴について解説します。
予防安全性能
・ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)
前方の車両との距離を自動的に調整し、一定の速度を維持しながら前方の車両に追従する機能です。
・CMBS(衝突回避ブレーキ)
前方にある車両や歩行者を検知し、衝突の危険がある場合には警告を発し、必要に応じて自動的にブレーキをかけます。
・RBS(後方誤発進抑制機能)
後方に進みかける際に、物体がある場合にはエンジンの出力を制御して、誤発進を防止します。
・LKAS(車線維持支援システム)
車線を識別し、運転手の意思にしたがって、車線から外れないようにステアリングを操作します。
・交通標識認識機能
運転中に道路標識を読み取り、適切な速度や規制に沿った運転をサポートします。
衝突安全性能
・i-SRSエアバッグシステム
運転席と助手席には、小柄な人、大柄な人、さまざまな体格の人を衝突から守るエアバッグを搭載しています。また、後席の人を含む乗員全員を守るために、サイドカーテンエアバッグも搭載しています。
・G-CON
ボディには、軽量で高強度の素材を採用し、衝突時の衝撃を最小で吸収する安全技術を採用しています。
・プリテンショナー機構
衝突時にシートベルトを引き込み、身体を拘束する機能を全席に搭載することで、安心安全なドライブを可能にしています。
まとめ
N-ワゴンは、軽自動車でありながら広々とした居住空間を持ち、燃費性能や加速性能にも優れています。さらに、「Honda SENSING」を代表とする、先進の安全運転支援システムを搭載しているのも大きな魅力です。
また、そのシャープなスタイリングと軽快なハンドリングは、都市部での移動にも最適であり、使い勝手の良さも兼ね備えています。N-ワゴンは、多くの人にとって使いやすく、快適なカーライフを提供してくれる、魅力的な車です。